
もう既に年賀状は書きましたか?
年賀状で「あけましておめでとう」という意味合いでよく使われている「Happy New Year」ですが、
不定冠詞の「A」を付けて
A Happy New Year
と書いている方が多く見受けられます。
しかし、「A Happy New Year」という表現は文法的な間違いを犯しています。
文法的には、「Happy New Year」 は単体で間投詞(感動・応答・呼び掛けを表し、単独で文になり得る語)として扱われるので冠詞を必要としません。

挨拶の一種である 「Good morning」は文頭に冠詞は入りません。
同じように「Happy New Year」も「あけましておめでとうございます」といういわゆる挨拶の一種ですので、文頭に冠詞は不要です。
「A」をつけてしまうと、「楽しい新年」といった名詞的な意味になってしまいます。
それではなぜ、不定冠詞の「A」を付けて「A Happy New Year」を新年の挨拶と勘違いしてしまっているのでしょうか。
恐らく、クリスマスでよく使われる「メリークリスマス。そしてよいお年を」という表現である「Merry Christmas and a happy new year」から、and以下を抽出して「A Happy New Year」が単独で新年の挨拶として使えるのだと誤解しているのでしょう。
もし「A Happy New Year」と書いた年賀状を既に送ってしまった方は、来年は注意しましょう。
ちなみに、「新年あけましておめでとうございます」という表現も、新しい年を意味する「新年」と、年が明けて新しい年の到来を意味する「あけまして」で意味が重複しているため、文法的に誤りとされています。
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