2020年10月に日本を襲った台風19号。
世界史上最大級と言われ、関東に被害を与えました。

我が家の近くには荒川が流れており、氾濫したら真っ先に水没するエリアにいます。
今回の台風では荒川が氾濫の危機に達していたため、家族で避難することになりました。
そんな人生初の避難体験についての話です。
人生初の避難所生活
その日は朝から台風情報を常にチェックしていました。
雨や風の対策もそうですが荒川の氾濫が1番怖いので、荒川のライブカメラ映像や水位の変化に注意していました。
滅多なことでは荒川が氾濫することは無いことだと思われますが、そのたった1回の氾濫でも判断を誤れば命取りになります。
時間の経過とともに荒川の水位がグングンと上がってきていました。

私1人なら直前になってから避難することもできますが、小さい子供2人を連れて台風の雨風の中、夜に移動するのは不可能です。
そのため、15時くらいからやや上流のの水位が一気に上がってきたのを確認し、16時くらいに避難所へ行こうと動き始めました。

幸いにも近くに親戚も住んでいるので、みんなで一緒に移動することになりました。
高台の小学校に到着すると、既に避難している人がたくさんいました。
子供たちはピクニック気分で楽しそうにしていたので、あまり怖がることもなかったが幸いだったと思います。
子供たちがいい子にしてくれなかったら大変さは何倍にもなっていたと思われます。

それにしても子供たちはよく頑張ってくれました。
避難所にいた多くの人は子連れの家族や高齢者が中心でした。
到着すると小学校の体育館の壁側に人が多くの人がいるように座っていました。皆さん体育館の真ん中よりも壁側にいる方が少しは落ち着くのでしょう。
我々が到着した頃には壁側にはもうほとんど隙間がなかった為、体育館の真ん中あたりで場所取りをすることにしました。
避難所で貸し出ししていたシートで自分たちの場所を確保し、取り敢えずそこに座って過ごすことに。
毛布が足りない状況だったのですが、しばらく追加が届く予定が無いとのことで最初は毛布がない状態でしたが、結果的には2時間後くらいには大量の毛布が届いた為、寝るのも安心できるようになっていました。

このくらいの避難ではご飯などのは出ない為、予め自分たちで用意した食事を食べました。
食事で気になるのは、この避難生活があとどのくらい続くかということです。
もし長期戦になるようだと食事も限られたものになってしまう可能性もあります。
そのため、私の食事は最低限食べられればいいと思い、あとは子供たちのために取っておかなければという思いもあり、私はあまり食べずに過ごしていました。
あとは大切なのは水です。
水は必ず用意しておきましょう。
ギリギリのところで大災害を回避
最終的にはうちの近くの荒川の氾濫危険水位まであと50cmまで来ましたが、ギリギリのところで回避しました。
荒川上流の二瀬ダムの放流も発表されていましたが、ギリギリのところで回避。
二瀬ダムが放流されていたら間違いなく荒川は氾濫していたでしょう。


あと数時間大雨が降っていたら大変なことになっていたでしょう。
台風が過ぎ去ったのは22時過ぎのことでしたが、荒川の水位はその後も上がり続けていたのでそのまま避難所で一夜を過ごし、水位が下がってきた翌日の午前6時くらいに帰宅しました。

回の荒川は全てがギリギリのところで何とか無事に過ごせました。
翌日、水位の上昇が落ち着いてから荒川に見に行きましたが、すごいことになっていました。


いつもよく自転車で走る荒川サイクリングロードが無くなっていました。
野球場なども川です。
氾濫はしていませんでしたが、本来の川は超えてます。
やはりもう少しで大氾濫が起きていたようです。
災害時は情報量が命を左右する
それにしても雨風が落ち着いたからといって22時くらいから早々に避難所から帰る人もいました。
その頃はまだ水位がグングンと上昇している時間でした。

早々に帰宅していた人は高齢者が多かったように思えましたがが、情報収集力が無いのでしょうか。
やはり災害の際には情報を得る力が命を左右することになるでしょう。
私はあらゆる場面を想定してスマホにモバイルバッテリー、iPad、ノートパソコンを持って行きました。
ライブカメラの映像やリアスタイムの水位を見るにはこういったサイトもあります。

ちなみに、災害時には無料で開放される「00000JAPAN」というwifiがあります。
IDやパスワード無しで利用できます。
今回は何も無く終わってよかったのですが、今後も地震などでまた避難生活をすることもあるでしょう。
このの経験で避難生活には何が必要なのか少し勉強できたので、これからしっかり対策を考えます。
今回はこんな短期間で終わったので大丈夫でしたが、長期戦になったらこんなものではありませんよね。
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