私は人事としてのキャリアと転職エージェントとしてのキャリアを持っております。
そして、私自身も転職を経験しております。
採用する立場として、採用を支援する立場として、そして採用される立場としてマイナビエージェントについて解説していきます。
目次
マイナビエージェントとはどんなエージェントなのか
「マイナビエージェント」は、人材業界でトップクラスの知名度を誇る「マイナビ」が運営する転職エージェントです。
「マイナビ転職」とは異なります。「マイナビ転職」は転職サイトであり、マイナビエージェントは人材紹介です。
転職エージェントがよく分からないという方はこちらをご覧ください。
マイナビエージェントは「20代に信頼されている転職エージェント1位」にも選ばれており、若い世代に人気があります。
利用するには、会員登録することで専任アドバイザーによるサポートを受ける事が出来ます。
- カウンセリング面談
- 求人の紹介
- 面接の対策
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接日程の調整
- 企業側との条件交渉
東京・横浜・札幌・名古屋・静岡・大阪・京都・兵庫・福岡などの全国の主要都市に拠点はあります。
マイナビエージェントはどんな特徴?
転職エージェントは国内に多数存在しており、あまり差別化されていないのが現状です。
そしてマイナビエージェントは他の大手ともあまり変わらないエージェントではありますが、実は他の転職エージェントに比べると求人数は多く持っておりません。
求人数が多いエージェントを使いたいなら、マイナビエージェントよりも「リクルートエージェント」や「doda」がおすすめです。
求人をたくさん保有している方がたくさんの中から選べるので選択肢が広がるという意見もありますが、個人的には求人の量はあまり重要ではないと思っております。

選考はたくさん受ければ受かるというものではなく、自分にマッチしている求人があればたった1つの応募でも良い企業に出会えます。
求人の量よりも質や自分に合っているかが重要となります。
また、マイナビエージェント側も一人でも多くの求職者を企業とマッチングさせる事ができれば多くの利益を出す事ができます。そのため、求職者の条件に合った企業が見つからない場合は、他の求職者を優先するために登録をお断りするケースがあるのです。
冷たい言い方をすれば、登録を断られるということは企業に売り込む価値が無いと判断されたという事です。
具体的に、下記に該当する様な方は断られる可能性が高いと思います。
- 転職回数が多い
- 短期離職が多い
- 正社員経験が無い
- 年齢が高い
- 転職意欲が低い

これらに該当する方はエージェントを利用して転職するのではなく、転職サイトなどを使って自力で転職活動を進めていく方が良いでしょう。
マイナビエージェントは分業制のサポート体制となっております。
分業制とは、企業担当と求職者担当が別れており、求職者は基本的には求職者担当とやり取りをする事になります。
企業担当と求職者担当を全て1人で行う担当制の場合は担当者のスキルのよってサービスが大きく変わってきますが、分業制の場合は組織の力で対応することになるため、誰が担当しても一定のサービスを受ける事ができます。

また、マイナビエージェントはキャリアアドバイザーのサポートが丁寧だと評判です。
扱っている求人が多すぎないため、求職者に対して密なコミニュケーションを取りやすい体制となっております。
そして、第二新卒向けの求人を多く保有しております。
今の30代の方は学生時代の就職活動時はリクナビを利用していた方が多いと思われますが、今の20代の方はマイナビが利用して就職活動を行っていた方が多いと思われます。
そのため、そのままマイナビで転職活動をしようと考える第二新卒者もたくさんいます。
ハイクラス向けの求人案件も少なめですね。そういった案件は「ビズリーチ」や「JACリクルートメント」などのほうが充実しています。
大企業だけでなく中小企業にも豊富に取り扱っております。
新卒時に利用しているマイナビを利用している企業がそのまま中途採用でも利用するというケースも非常に多くなっております。
特徴のまとめ
- 転職業界の大手で求人数も多い
- マイナビエージェントしか持っていない非公開求人も豊富
- 求人の更新頻度も高く毎日更新
- 専任制アドバイザーで知識が豊富
- 企業側と太いパイプがあり会社の環境や社風など詳しく把握できる
- 利用年齢層は20・30代が多い
- 20・30代の求人が豊富
マイナビエージェントの上手な活用法
求職者の都合に合わせて夜間や土曜日の相談も可能となっています。仕事をしながら転職活動を行う方にはとても便利なサービスでしょう。
また、マイナビエージェントは大手企業であり、これまでも多数の求職者を支援してきております。過去のデータや転職ノウハウも充実しているので、手厚いサポートを受けたい転職初心者にはとてもおすすめです。
しかしあくまで商売で転職をサポートしております。彼らはボランティアではありません。
転職エージェントは求職者が入社したらフィーをもらえるという仕組みになっているため、なんとか入社してもらおうと上手いことを言って来るかもしれません。

もらったアドバイスを全て鵜呑みにするのではなく、必要な情報を自分で見分けてどう活かすかは自分次第です。
エージェントになんとかしてもらおうと甘えすぎず、自分の意思で判断することを忘れないようにしましょう。
マイナビエージェントは各業界・各職種に精通したキャリアアドバイザーが在籍しております。良い情報を持っていることもあるので、上手く活用しましょう。
また、中には経験の乏しい新人のキャリアアドバイザーが担当になることもあります。
新人であってもマイナビは大手企業なのでしっかりとした仕組みが出来ておりますし、先ほど述べた様に分業型なので個人のスキルに頼らずにマイナビエージェントという組織の力でサポートしてもらう事ができます。
人事の目から見たマイナビエージェント
マイナビエージェントに依頼した場合、紹介してもらった方が無事に入社となれば企業側はマイナビエージェントへ初年度想定年収の35%の費用を支払うことになります。
- 400万円の年収なら140万円
- 600万円の年収なら210万円
これは決して安い金額ではありません。転職サイトに掲載すれば数十万円で掲載が出来ます。しかし転職サイトに掲載しても採用できなかった場合はその支払った金額をドブに捨てることになります。
また、事前に採用したい企業側の要望に合った人材を紹介してもらえるし、企業についてしっかりと説明をして入社意欲の高い方を紹介してもらえるため、高い金額を払ったとしても良い人材を採用出来るのなら結果的にはコストは安く済みます。

そのためにも採用する企業側の意図をしっかりと汲み取ってもらえる担当営業の人へ依頼をしたいところなのですが、私が今まで出会ってきたマイナビの営業担当はちょっと大丈夫かなと不安になる方も何名かおりました。
募集段階で採用担当とマイナビの営業担当で意思の相違が起こると良い採用は行えません。
結果的にはこれまでは良い採用が出来てきているので満足はしておりますが、もう少し担当営業のレベルを高めてもらえると助かります。
マイナビエージェントの口コミや評判
結局のところマイナビエージェントってどうなの?
総合評価 35点/45点
利用しやすさ | ★★★★ |
保有求人数 | ★★★ |
保有求人の質 | ★★★ |
取扱職種の幅広さ | ★★★★ |
知名度 | ★★★★★ |
信頼度 | ★★★★ |
転職の決まりやすさ | ★★★★ |
ユーザー満足度 | ★★★★ |
ユーザー満足度 | ★★★★ |
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