TOEICテストは合格・不合格で結果が出るテストではなく、点数で評価されるテストです。

そのスコアによって英語のレベルを判断します。
しかし、何点がどのくらいのレベルなのか、基準があまりよく分かっていません。
どのくらいの点数を取ればどんなことが出来るのか。
ビジネスで使えるのか。
履歴書に書いたら有利になるのか。
これらについて解説していきます。
目次
TOEICテストの平均点と受験者数
TOEICテストは990点が満点のテストです。
そして、リスニングが495点満点、
リーディングが495点満点という配分になっています。
また、TOEICの総受験者数は年間約240万人おります。
その中の平均点は下記のようになっております。
TOEIC L&R
リスニング:321点/495点(満点)
リーディング:259点/495点(満点)
総合点:580点/990点(満点)
TOEIC®Program DATA&ANALYSIS 2020より引用

テストを受けたことがある人は自分が平均より上なのか下なのかで自分のレベルが分かりますよね。
平均で580点ですが、正直なところ580点ではまだまだ仕事で使えるレベルではありません。
ではどのくらいのレベルが必要なのか、スコア別に紹介します。
TOEICスコアレベル別解説
◆400点未満
英検でいうと3〜5級レベルです。
英語の基礎力がまだまだ不足しており、読み書きや思い通りのコミュニケーションは難しいレベルです。
資格としてアピールするにも難しいと言えるでしょう。
むしろ履歴書には書かない方が良いと思われます。
かえってマイナスな印象を与えてしまいます。
《今後の勉強方法》

まずは単語と文法の基礎をやり直しましょう。
◆400点~495点
英検でいうと準2級レベル。
基礎力は少しずつ出来ていますが、まだまだ抜けているところもある。簡単な会話や文章の理解は出来るレベルです。
このレベルでもまだ資格としてアピールするには不十分。
《今後の勉強方法》

とにかく基礎力を身に付けるために単語や文法をしっかり完成させましょう。
◆500点~595点
英検でいうと2級レベル。
基礎力は出来上がってきたため、会話の聞き取りや英文の理解は出来るようになってきている。
頭の中で自分の考えを英語に置き換えて整理してからなら自分の意思を英語で伝えられるようにもなって来るレベル。
このレベルくらいから履歴書に記載してもマイナス評価にはならないが、それほどプラス評価にもならない。基礎力はあるというアピールで使うくらいは可能。
《今後の勉強方法》

実践でも困らないように様々な形式の英語に触れていきましょう。
◆600点~695点
英検でいうと2級レベル。
まだまだ英語力としては不足しているところもあるが、使える英語力としてレベルが上がってきた状態。
自分の意思を英語で伝えられるようになってきている。
このレベルなら履歴書に書いてもアピールが出来る。ホテルなどの採用基準もこのくらいのスコアになります。
《今後の勉強方法》

少しレベルを上げて、海外のニュースを読んだり外国人の友達作ったりして生きた英語を学ぶと楽しさも増してくるでしょう。
◆700点~795点
英語でいうと2級〜準1級レベル。
英語レベルはかなり上がってきており、少々複雑な会話や文章でも理解できるようになってきている。また、仕事でも使えるようになってきている。
資格としてもアピールしていきたい。海外と取引をしている部門の採用要件は最低でもこのくらいとしているところが多い
《今後の勉強方法》

実際にビジネスの場で使っていくのば1番の近道。どんな場面でどんな力が要求されるのかを理解し、繰り返していくことが必要です。
◆800点~895点
英検でいうと準1級レベル。
英語を使って仕事をしていくのにも十分なレベルになってきている。外資系企業にも採用されるレベルです。
履歴書に書いたら採用担当者の目に止まるくらいなので強みとしてアピール出来る。
《今後の勉強方法》

仕事ではとにかく実践経験を積むこと。机の上での勉強だけでなく、ビジネスとして経験していくのが一番良い。
◆900点以上
英検でいうと1級レベル。
仕事で英語を使う場面が来ても困ることはない。英語力を活かして翻訳の仕事をする人もいる。受験者の上位5%以内に入れるレベルです。
海外とのやり取りだけでなく、翻訳などのより高いレベルを要求されるような仕事でも活躍出来るため、資格を武器に給料を上げることが出来る。
《今後の勉強方法》

非常に高いレベルを保ち続けるのは難しいため、常に英語に触れておく必要がある。
結局のところ何点を目指せば良いのか
合否判定が出るテストなら目指すべき目標は合格の一つでけなので簡単ですが、TOEICのようにスコアによる判定となると目指す目標は自分で設定しなければなりません。

じゃあ何点を目指したら良いのか。
答えは人それぞれ違います。
TOEICを転職のために利用したいのか。
もし翻訳者になりたいなら900点以上ないとアピールするのは難しいでしょう。
しかしそれ以外ならそこまでのハイスコア必要ありません。
会社の昇進に必要ならその必要条件さえ満たせば良いのです。
しっかりと目標を設定し、その目標に向けた対策が必要になります。
TOEICの試験対策と勉強方法
TOEICテストは英語力があれば高得点が取れるというものでは
もちろん英語力が無ければ高得点は取れませんが、テクニカル的な要素も実はあります。
そのため、まずはどんな問題が出るのか。どんな問題形式なのかを理解するためにも実際の問題を解いてみる必要があります。
問題を解くと見えてくるものがたくさんあると思います。
- 出題量
- 問題形式
- 難易度
- 自分の得意なパートと苦手なパート

課題を抽出出来たら対策を考えますが、対策も人それぞれです。
- 文法が苦手
- 分からない単語がたくさんある
- 長文が苦手
- 時間内に終わらない
- リスニングが聞き取れない
自分がいったい何点取らなければならないのかによっても変わってきます。
まずは自分の目標を設定し、それからそこに向けた対策を考えましょう。
そして、特に時間配分はとても重要です。

TOEICテストはとにかく問題量が多いため、最後まで終わらずに制限時間になってしまうことがあります。
そうすると、実は解けるような簡単な問題があったのにも関わらずその問題に辿り着けなかったということも出てきます。
そのため、各パートにどのくらいの時間を割いても大丈夫なのか、予め設定し
ちなみに、リーディングは3つのパートに分かれています。
- TOEIC Part5: 短文穴埋め問題
- TOEIC Part6: 長文穴埋め問題
- TOEIC Part7: 長文読解問題
これら3パートの合計は100問で、75分で解かなければなりません。
おおよその目安としては、Part5とPart6はそれぞれ10分ずつ、Part7に55分間で合計75分間くらいです。
もちろん自分のレベルによっても変わります。
そして、難しい問題は捨てる必要があります。
あなたが満点を目指しているなら話は別ですが、そうでないなら全ての問題を解く必要はありません。解ける問題を優先的に解いていきます。

自分のレベルを理解し、自分の目指す目標を設定してTOEICテストを頑張っていきましょう。
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