仕事から逃げたいと思うことは甘えではない!！逃げることがダメではない理由と逃げたいと思った時の対処法

一度や二度は仕事から逃げたい…と思ったことはありませんか？

原因は重症、致命的なもの、軽傷レベルなものとさまざまありますし、漠然とした思い付きで逃げたくなるなんてこともありえます。

逃げることは悪いことではありません。むしろ、逃げた方が良い場合もあります。しかし、逃げることが正解にならないケースもあります。

今回は、仕事から逃げたいと思う原因とその対処法について解説して行きます。

仕事から逃げたいと思う原因はなに？

逃げたくなるのは十人十色な原因があるもので、正解・不正解なんてものはありません。

共通していえる根本原因は、”ストレス量”ではないでしょうか？

仕事から逃げたいと思う原因①職場の人間関係

仕事を辞めたい理由としても、今も昔も変わらず常に上位にランクインする人間関係。

仕事の内容に関わらず、必ずついて回るものですよね。

いくら仕事内容が好きでも、人間関係が良くないと逃げたくもなることもあるもので、精神的な疲れが溜まり、気を遣ったり、嫌味を言われたり、もううんざり…となってしまいます。人間関係が良くないと、出勤することを考えただけで嫌で逃げたくなることもあるでしょうし…。

軽度であれば、

• 個人的に苦手な人がいる
• 今日はあの人とからむことがあるから嫌だなぁ

程度で、気持ちを切り替えてなんとか乗り切れるものもあるのですが、それも毎度感じていたら心の疲れも溜まります。

また、重度の場合は、

• 仕事で密に接する人が合わない（ペアの相手に疲れる）
• 部内全体が不仲過ぎる
• 苦手な人が多くて関わりたくない
• 周りが敵に見える
• 上司がかなり厳しい

など、精神的にかなりしんどい状態です。

仕事から逃げたいと思う原因②異動や転勤

行きたくない部署への異動や転勤。

これも精神的になかなかしんどいものです。

会社に勤めていれば異動も考えられることですし、入社時に転勤などの了承をしていたとしても、実際、住み慣れた街を出るって、色んな感情も湧いてくることでしょう。

好奇心旺盛な人なら転勤をポジティブに捉えられるかもしれませんが…。「これも社会人の性（さが）」と簡単に割り切れない人も多いものです。

それに、自分の思いや特性にもそぐわないような、思いがけない場所や部署に転勤・異動になることもあります。

「こんなことやるためにこの会社選んだんだっけな…」と思うような場所に配属されようものなら、現実から逃げたくなるのも当然のことではないでしょうか。

仕事から逃げたいと思う原因③多忙過ぎる職場

休みがとれない、残業ばかり、有給なんて使えそうにない…そんな多忙過ぎる仕事も、急に心もポッキリ折れて、「もう仕事行きたくない…逃げたい…」となってしまうのも無理はありません。

義務感・責任感、下手したら強迫観念もあるのかもしれません。

しかし、そんな心境で続けていると、心の線が切れてしまいます。

仕事から逃げたいと思う原因④苦手な作業

人には得手不得手があって当たり前です。そんな中、「今日はこの作業しなきゃいけない日だ…憂鬱…」と逃げたくなることもあるでしょう。

しかし、ちょっとした作業が苦手で逃げたいのはまだ序の口。

重度な場合は、そもそもこの仕事（業種）が苦手…会社の体質が合わない…などのレベルにまでなってしまうと、仕事そのものがストレスでしかありません。

自分に合わない仕事って本当に苦痛ですからね。

仕事から逃げたいと思う原因⑤プレッシャーが多い

成績重視の会社や、自分に与えられる責務が荷が重すぎる場合も、プレッシャーから逃げたくなることもあります。

なあなあの仕事も隙だらけになってしまいますが、許容外のプレッシャーは、精神的にもいいものではありません。

「仕事から逃げたい」は甘えではない？！その理由とは？

人間には人それぞれの性格があり、価値観も、キャパシティーも違って当然なのです。

ある人から見たらいい会社であっても、ある人から見たら嫌な会社と言われることもあります。よく考えてみると、そもそもいい会社（仕事）って定義は人それぞれじゃないですか？

逃げたい理由も人によって違うのは、それぞれの個性が違うからですし、甘えているから逃げたいわけではありません。

俗に言われるいい会社の例と現実を考えてみると、

• 給料がいい＝超激務
• ホワイト企業＝ルールだらけで自由がない
• 残業ゼロ＝超安月給
• 出世しやすい＝人が足りない
• 離職率が低い＝出世できない

…と裏を返せば、とんでもない現実があるかもしれませんよね。

それに、我慢やストレスのレベルは人によっても違います。

逃げたくなるくらい限界なのであれば、甘えではなく逃げないといけない時ともいえませんか？

要注意！責任感が強いからこそ逃げたい時は黄色信号

「ここで逃げたらただの甘えだ！」「逃げたら根性ないと思われそうで怖い」「やるからにはしっかりしないと！」と、責任感が強いからこそ、どんなにつらくても頑張っているタイプの人もいます。

この手のタイプの方が、「もう逃げたい…」と思うようになってきている場合は、心が悲鳴をあげている時の可能性が非常に高いです！

日本人って真面目で謙虚な人も多く、責任感だけでどんなつらさもストレスも乗り越えようとする人も多いものです。

しかしそれを続けていては、本当に心身共に疲弊して、逃げるどころか、気づいた時には出勤すらできない心の状態になってしまうこともあります。

今逃げたら社会からドロップアウトしたようで不安…と思うかもしれませんが、逃げたいと思った時は心のサインだということを、忘れないでいてくださいね。

仕事から逃げることが甘えと思われるケースとは？

仕事から逃げるのは甘えではないとはお伝えしていますが、一部、「それは甘えだよ」と思われるケースももちろんあります。

特に社会人経験がまだ浅い人や、社会人としての自覚がない人の場合は、ただの甘えに過ぎない逃げたい願望を抱くケースも…。

同じ「逃げたい」であっても、これまでに紹介した内容の「逃げたい」とは異質なものですから、ここで逃げると少し危険かも？！

逃げると甘えなケース①上司や先輩に注意された…

ハラスメントでも個人攻撃でもなく、本当にダメなことやミスを注意されただけにも関わらず、「注意された」ということに気分を害して逃げたくなる、逆恨み状態で嫌になる人もいます。

自分の思うようにできないと不機嫌になって逃げたいというのは子供過ぎるかもしれませんね。

逃げると甘えなケース②ただやりたくないだけ

好きじゃない作業・骨を折る作業が嫌だからと、平気で逃げる人もいます。誰かがやればいい、気づいていないふりをしていればやらずに済むという発想で、逃げたいというのはただのわがままです。

自分はやらない・やりたくない、でも、いざ自分がやるとなると嫌で逃げたいって、それはちょっと仕事を選びすぎではないでしょうか。

みんなが平等にやっていることから逃げるのは、甘えとしかいえませんね。

逃げると甘えなケース③思うようにならない現実から抜けたいだけ

たまにいるので、少し厳しいお話ですがお伝えしておくと、実力も信用もない（作っていない、作る努力もしていない）受け身な仕事の仕方なのに、自分の思うようにできないからといって逃げようとするタイプの人がいます。

プライドが高いのか、カッコつけたいのか、なりたい理想像が強いのかわかりませんが…こういうタイプって実際、案外いるもので…。

スキルや経験、人柄がものをいう業種ってありますよね。接客やサービス業などは特にですが、いかにスキルを磨くか、センスを磨くか、努力も学びも必要なのに、それをしないで思う仕事ができない現実から逃げたい…。

これは甘えといえるのではないでしょうか。

受け身で積極性がないのに、自分のやりたい作業ができない現実から逃げるのであれば、どこへ行っても逃げ続ける結果しか待っていませんからね。

仕事から逃げたいと思った時の対処法【6選】

ストレスレベル・げたい度合いは違ってくるでしょうが、逃げたい思いが断続的に続いている、あるいは逃げたいけど我慢しているなんて場合は、冷静に対処法を考えるべきタイミングです。

というのも、この状態のままいると、心のトラブルにつながりやすいから。

心身共に折れてしまう前に、一度、今はチャンスだと思って、自分の人生を考えてみませんか？試してほしい対処法をいくつかご紹介しますね。

仕事から逃げたいと思ったら①有給を取る

多忙過ぎて…有給を取れる職場じゃない…という方もいるでしょうが、有給は働く上での権利ですし、相当な理由がないと会社も有給の意向を止めることはできません。

デトックスとでもいいましょうか、一度、気分をリセットして肩の力を抜くと、仕事に対する見え方が変わってくることもありますよ。

仕事から逃げたいと思ったら②プライベートの時間を充実させる

仕事以外に、特にアフターファイブや休日に、なにか趣味や楽しいことをしているでしょうか？

案外、忙しさや疲れを理由に、家族との時間や友人との時間、趣味などの自分の心を養う時間をおざなりにしている方も多いものです。

というのも、逃げたいなどのネガティブな感情の切り替えが難しい時ってありませんか？

嫌なことって、思い起こすだけで嫌なのに、考えすぎてしまい、その負の感情が心から切り離せなくなってしまうのです。

こうなると、心の健康という意味では危険信号！

今の逃げたい感情を友人に相談するもよし、自分の趣味に没頭して仕事のことを忘れる、大切な人との時間に癒される、そんなこともとっても重要なんですよ。

仕事から逃げたいと思ったら③異動願い

もし、可能なのであれば、異動するというのもひとつです。人間関係や、今現在の部署がたまたま合わないなどであれば、異動も十分に効果的な対処法といえます。

この場合、社風が…ということであれば、解決はできないかもしれませんが…。

逆に、こういう作業苦手だと思ってたというような作業で、意外な才能を発揮することもあります。

今やっている作業自体は合わなくても、部署が変わればまったく別の内容に携わることだってありますし、部署が変わるだけでガラッと環境が変わることもあるものですよ。

ですから、明らかに今の仕事内容が適性に合わないなどであれば、異動は試してみるかちあり。辞めるのはいつでもできますからね。

仕事から逃げたいと思ったら④上司に素直に相談してみる

激務・残業量・プレッシャーなどで逃げたいという場合、上司に素直に話してみるのもひとつです。勇気がいるかもしれませんが、話してみないとわかりませんよ！

我慢は美学ではないわけですから。

実際に、「声が上がるまで、そんな風に感じてたなんて思わなかった！」となるケースはごまんとありますし、むしろ聞いて初めてあなたの我慢を知り、それは申し訳なかったという話の展開になることも！

上司って残念ながらしっかり見てくれている人ばかりではありませんからね…。

一人で抱え込むよりも、人に話す・話を聞いてくれたというだけでスッとすることもありますし。

そこで万一甘えだのわがままだの言われたり、腫れ物扱いされたりするようであれば、そんな会社にい続ける必要はありませんしね。

仕事から逃げたいと思ったら⑤休職などで少し仕事から離れる

逃げたい思いが強いのに、責任感や義務感だけで我慢も無理もし続けていて、心が線1本でギリギリつながっているレベルになることもあります。

というか、逃げたい（でも、辞めない）って、実は具体的に退職を考えるよりもしんどいこと！

逃げたいくらい嫌なのに、辞める選択をしていない状態って、心を日々擦り減らしていっている状態なので、このままだと、自分が壊れてしまいます！

真面目で責任感が強い人ほど、心が壊れてしまうことがあります。そうなると休職どころか、かなり長期的な休養が必要になってしまう可能性も否めません。

本当にしんどいくらい逃げたいのであれば、しばらく休職というのも決して悪いことではありませんよ。

仕事から逃げたいと思ったら⑥転職を考えてみる

どうしても逃げたい、もう仕事に行くのすら逃げたい…そうなる前に、転職を考えてみるのはいかがでしょうか？合わない仕事は、どれだけ頑張っても合わないこともあります。

適性に合わない仕事を続けていても苦痛しかありませんし、今後も我慢の連続です。

そのまま逃げたいと思いながら仕事に行くのであれば、やりたい・好きと思える仕事に就いた方が幸せなのではないでしょうか？

仕事から逃げる以外の対処法はある？

仕事が嫌で逃げたい、だったら逃げたって全然構いません！合う合わないは誰にだってありますし、今は「仕事は我慢してこそなんぼ！」「逃げたいからって逃げてたらなにも変わらない！」なんて時代ではありません。

むしろ、逃げだろうが、自分が良し悪しは決めたらいいのですし、人からどう思われるかなんて気にしていたら、自分の人生なのに自分で選択していないってことになってしまうじゃないですか？

逃げたっていいけど…できることはある？！

逃げ続けた結果、自分らしさがわかるなんてこともあるので、一概にはいえませんが、あまりにこれは嫌だあれは嫌だと言っていたら、独立・起業という選択肢になるわけで…。

しかし、起業など考えてもいないということであれば、逃げる以外にできることもあります。たとえば、

• 自分の性格を見つめる
• 逃げたいと思わない状況になるための術を考える
• 強みを増やす
• 昇進する

など、逃げではなく、むしろ、好機に変えてみませんか？

自分の性格を見つめるというのは、嫌だ・できないと思っていることって、自分がそう思い込んでいるだけで、その思い込みを捨てたら、全然できるじゃない！ってこともありますし、逃げたいという気持ちに引っ張られ過ぎて、なぜ逃げたいのか？の本質を考えてみたら、意外に簡単な答えを見つけることもあります。

強みを増やせば、その強みのお陰で変な仕事は断れるようになるかもしれませんよ？

逃げたい自分を少し変えるのもあり！

逃げたいものは逃げたい、それはそれで構いません。

しかし、見方をほんの少し変えるだけで、「なーぁんだ、逃げなくていいじゃん」と気づき、肩の荷が降りることもあるものです。

一生懸命になり過ぎている人は、ちょっと一生懸命をやめてみる（勇気がいるでしょうが）、苦手な人とあえて仕事外の話をしてみる、などでも意外な発見があって、逃げなくても解決できることがあることに気づけるかもしれませんよ！