怒られるのが怖いと思うのは甘え? 大人が仕事で怒られた時の対処法と怒られないようにするために気を付けるポイント

誰しも人から注意を受けたり怒られたりするのは、好ましくないのではないでしょうか？

怒られるというのは、「自分の言動に対して否定的な言葉を受けること」になるわけです。

言われて気づくプラスのこともあるでしょうが、良い気がしない内容もあります。怒られているうちが華なんて言いますが、そんな風にポジティブに受け止められる人ばかりではありませんし、怒られるのが怖いと思う人がいてもおかしくありません。

もともと日本人は真面目で、調和を好む人が多いものです。

特に仕事となると、怒られる内容によっては傷つくこともあるでしょうし、気まずく感じてしまって萎縮してしまう可能性もあります。そうなってしまうと、怖いと感じて落ち込んでしまうことも…。

そういう人にとっては、怒られてるうちが華なんて、有難迷惑と感じてしまうかもしれませんね。

仕事で怒られるのが怖いと思う大人の特徴

仕事で怒られることを怖いと感じる人もいれば、プラスに感じる人もいます。

でも、怒られることをバネにできる人と怖く感じて萎縮してしまう人ってどんな差があるのでしょうか？

前提として、怒られる内容がハラスメントのような内容だったり、八つ当たりのようなものだったりする場合は、ここでは論外です。あくまで「まともなお叱りなのに怖いと思う人」として解説していきます。

責任感が強くプレッシャーを感じやすい・緊張しやすい

責任感が強くて、失敗しちゃいけないというプレッシャーを感じている人や、ミスっちゃいけないという思いから、緊張しやすい人の場合は、怒られることを怖がってしまう傾向があります。

ちゃんとしようとする姿はいいのですが、人間誰しもミスはしますし、完璧なんて不可能です。

失敗しないようにとプレッシャーに感じてしまうようであれば、もう少し肩の力を抜いてみてもいいかもしれません。

自分に自信がなく否定される言葉が怖い・攻撃に感じる

自分に自信がない人は、否定的な言葉を怖いと思ってしまうことがあります。

仕事でのお𠮟りって、個人攻撃のためにしているわけではありません。

怒られる内容には、自分の成長に繋がる内容もたくさんあるという考え方をもてるといいですね。

うたれ弱く自分を責める傾向がある・萎縮しやすい

仕事のみならず、これまで怒られた時に、なんらかのトラウマを負ってしまっている人の場合も、怖いと思ってしまいがちです。

自分のせいで…という空気を読み過ぎてしまう繊細さがある人なのかもしれません。

相手との関係性を悪くしてしまうのではという不安

怒るということを、相手に嫌われたと感じてしまう人もいます。

相手とどう接していいのかわからない、また怒られたらどうしよう…あの人の自分への評価は悪いに違いない…などを気負い過ぎて、相手と上手に仕事をやっていくには、仲良くやらなければならないという考えが強すぎる面もあるのでしょう。

万人と仲良く上手に…とできる人ばかりではないので、相手の顔色をうかがう必要はないと思えたらいいのですが…。

仕事で怒られるのが怖いと思ってしまうのは甘えなの？

「苦労は買ってでもしろ」なんてよく言われたもので、仕事はどんどん失敗しながらでも、怒られながらでも、自分の学びにしていくような考えは今も残っています。

そう思うと、怒られるのが怖いというのは甘えと感じる人もいるかもしれません。

しかし、これは甘えではない場合と甘えと言われかねない場合があります。

仕事で怒られるのが怖い＝甘えとみなされるケース

たとえば、明らかに間違えていて、いたって普通に指摘されたことを、攻撃と感じる人もいるでしょう。

そうなってしまうと、たとえその言われている内容が、本当に大切なことだったとしても素直に受け取れなくなってしまいます。

「怒られて、経験して学んでこそ一丁前」という考えは今は古い面もあるかもしれませんが、怒られたらすぐ辞める、やる気をなくしたりしているようでは、甘えといわれる可能性は高くなるのは否めません。

また、何度も同じことを言われているのに、全然改善しようとしている感じもなく、笑って誤魔化したり、ふと立ち止まって考えようとすることもなかったり、ただただ怖い…となにもしていないのであれば、要注意です。

怒った方としては、もっと考えてみてほしいという気持ちがあるでしょうから、誤魔化したり逃げたりするのではなく、「なぜ言われたのか」を考える習慣をつけてみてもいいのではないでしょうか。

実は怒る方も体力を使ってくれていることもあるものですよ。

仕事で怒られるのが怖い＝甘えとみなさないケース

明らかに理不尽なことで怒られることもあるでしょうし、性格的にきつく言われたら、対等に話せなくなる人もいます。

まして、相手の言い方や伝え方が悪い時だってありますし、中にはハラスメントな内容もあるかもしれません。

そうなったら、不快になるのも当然ですし、あまりにそういったことが続くと怖いと思うのも当然です。

仕事で怒られる…これってパワハラ？怒られたらどうすべき？

少し触れてきたように、仕事で怒る内容がハラスメントに該当するケースもあります。

たとえば、

• 怒った挙句とんでもない暴言を吐く
• 仕事を奪う（もしくは厳しすぎるノルマを与える）
• 仕事に関係ない個人のパーソナリティーを否定する叱責

などは、怒る・注意するという意味を通り越したパワーハラスメント（パワハラ）です。

こういった場合であれば、大人だからこそ、怖いと感じるでしょうし、出社すらつらくなります。

そんなパワハラを感じた時にはどうしたらいいのでしょう。

真に受けて傷つく必要はありません！

まず、最初にお伝えしておきたいのは、明らかにおかしい内容の場合は、真に受けて傷つく必要はありません。

自信がない人の場合は、そんな理不尽でおかしいお𠮟りにすら、「自分が悪いから怒られているのかも…」と萎縮してしまうこともあるでしょう。

しかし、あまりの暴言や人格を否定するような怒り方の場合は、まず第一に自分を責めるのはやめてください。相手が悪いってことも往々にしてあるものですからね！

案外、おかしなお𠮟りって周りの人も気づいていることもあります。ですので、声を上げれば助けてくれる人は必ずいるので、我慢して溜め込まないようにしましょう。

上司、人事、同僚など、相談できる人に話すもよし、もし、会社内で相談することができなそうであれば、厚労省や法務省が運営する相談窓口もありますので、話を聞いてもらうようにしてください。

どうすべきか、一緒に考えてくれますよ。

仕事で怒られるのが怖い時の対処法

それでもやっぱり、怒られるのが怖い人もいます。実際に怒られて怖くて、どうしていいのかわからなくなっている人もいるでしょうし、大人で怒られることをみっともないとすら感じている人もいるかも知れません。

そんな時、どう対処したらいいのでしょう。

相手との関係を気にしたり、なぜ怒られたのかわからなかったりしても、対処できる方法をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

何度も同じことを言われているならそれなりの意味がある

何度か同じことを言われている、違う人からであっても、似た注意を受けたことがあるなどの場合は、やはり、何か大人として、社会人として、仕事としてよくないことがあるからです。

そして、同じようなことを繰り返してしまわないように、目につくところにメモなどを書いて、自身に注意を促す努力をしてみましょう。

なぜ怒られたのかわからない時は素直に聞こう

なぜ怒られたのか、考えてもわからない場合もあります。そんな時は素直に、何がダメだったのか聞いて、答えを聞いてみるのもひとつです。

怒られたのに聞くなんて…と思うかもしれませんが、素直に謙虚になって「なぜこう言われたのか」を知りたいということを丁寧に聞いてみましょう。

怒るということは、それだけ伝えたいことがあるからでしょうから、腹を割って話すことで誤解を生まずにすみますよ。

ケンカ腰になるのはNG！歩み寄る姿勢も必要

同じ会社にいても、何年も一緒に働いていても、個々の性格や価値観はそれぞれ違って当然です。

ですから、どちらかが壁を作って心を閉ざしてしまえば、それ以上、よくなることはありません、苦手意識が増えて、仕事もつらくなってしまいます。

勇気がいることかもしれませんが、相手の言うことを理解しようとする気持ちを持って話してみて、お互いが納得する答えを出すというのも大人には必要なことなのかもしれません。

仕事で怒られないようにするために…

なによりも、本来は、怒られるようなことが起きないのがベストです。

もしかしたら、仕事が好きじゃないという気持ちがにじみ出ていて、怒られていることもあるかもしれませんしね。

では、怒られないようにするためには、どうしていたらいいのか考えてみましょう。

ミスにはできるだけ注意はしておきましょう。

人間誰しもミスはします。とはいえ、その言葉を武器に、やる気がない状態でミスを繰り返すのはさすがに怒られる一番の原因になってしまうので、できる限り、ミスはしない。

これに注意しておくようにしましょう。

何度も同じようなことをミスって、注意されている・怒られているようであれば、しまいには怒られなくなります。

それはいいことではなくて、見限られたという証拠かもしれません。

自分なりの考えをしっかり持っておく

しっかり自分なりの考え、やり方を持っている人の場合、怒られたとしても、誤解のないようにちゃんと「こう思ったのでこうしました」と相手に弁解もでき、実りある会話につなげることもできます。

お金のためではなく自分のために仕事をしているという感覚を持っておくといいですね！

受け身ではなく考えながら仕事をしよう！

受け身で言われたからやる、仕事だからやるという働き方ではなく、自身で「どうしたらよくできるのか？」「なぜこの作業があるのか」など、考えながら仕事をしてみましょう。

こうするだけで、作業効率もグンと上がりますし、理解をしながら仕事ができてくるので、楽しく働くこともできますし、質のいい仕事ができるようになってきます。

こういった全体のサイクルを理解すると、怒られるどころか、相手のためにもなる工夫も自然と生まれ、怒られるどころか評判も上がるかもしれませんよ！