自分の存在価値とは？自分に存在価値がないと思う原因と価値を見つける方法

社会に出てふと気づくと、一体なにやってるんだろう…と感じることはないでしょうか。

同期や同世代が出世していったり、人生を謳歌しているのを目の当たりにしたり、好きでもない仕事をやっていたり、とりあえずできない仕事じゃないからやってるだけだったり…、頑張ってるつもりでも結果が出なかったり…。

自分って一体なんなんだろう、自分は今ここでなにかできているのだろうか…と、不安になるのはとても苦しいことですよね。

今回は、自分の存在価値が分からないと感じる理由と、価値を見つける方法について解説して行きます。

自分に価値がないと思う人の特徴【3選】

自分の存在価値がわからなくなってしまいがちな人には、心が満たされていない傾向があります。

細かい特徴などは書ききれないほどあるのですが、ここでは代表的なものを3つご紹介します。

存在価値がない、自分には価値がない…と感じながら生きるって本当に苦しいことです。

特徴を知ることは、価値がないと感じる原因を知ることにもつながることなので、自分に照らし合わせながら読み進めてみてくださいね。

劣等感が強く自分に自信がない

人からあまり褒められた記憶がない、自分の好きなところや良いところがあまり思い浮かばない、どちらかといえば自分のことはあまり好きではない…。

日本では自己アピールをし過ぎる人よりも、謙遜する人の方が好感が持たれやすいこともありますが、謙遜や自己アピールが下手ということと、自信がないのはまったく別の話。

そもそも自己肯定感や自尊心は、生きる上でとても重要な感情です。行き過ぎた自己愛やプライドはまた別の問題を生む原因にもなりますが…。

人として自分を好きでいるということは、幸せにいるために必要な感情ですし、自分を大事に思う気持ちは誰しもが持っている当たり前の感情です。

自分を責める思考・劣等感から自信が持てないという思考でいると、自分を追い込む考えにしかなりません。

ただし、こうなってしまうのは、

• 家庭環境や家族仲があまりよくなかった
• 大きな傷やトラウマを抱えている

など、いくつか原因があります。

特に育った環境は人の性格に非常に影響をもたらすものです。

親がいわゆる毒親だった場合などは、自己肯定感が養われなかったり、自分を責める考え方をしてしまったり、本音を言えなかったりと、自分に自信を持てる育ち方ができなくなってしまうこともありますからね…。

自主性がなく周りに流されやすい

自己主張ができない、自分なりの思いがあまりない、とりあえず波風立てずにいたい…と考えていたり、空気を読み過ぎて周りに合わせてばかりいたりと、よく言えば平和主義な考えともいえるのですが、主体性のない生き方をしがちな人もいます。

だから、心を病む人もいるのではないでしょうか。

なんでもかんでも思ったことをズバズバ言うのも、それはそれで角が立つ生き方になってしまうこともありますが、自分の人生なのに、周りの人の顔色をうかがっていたり、本当は嫌なことなのにノーを言えなかったりしていると、フラストレーションがたまるのは当然のことです。

そうこうしているうちに、自分を抑える習慣ができてしまい、自分らしさをなくしてしまっていないでしょうか。

自分に厳しく人と比べ上を見てばかりいる

自分をよしと思うことがない、ハードルが高過ぎる完璧主義、上ばかり見て自分はまだまだだと思う…など、自分にないもの・できないことにばかり目をやってしまう…。

確かに、自分以上に見える人はたくさんいますよね。

でも、それって何をもって自分以上と判断しているのでしょうか？収入の多さ？社会的地位？幸福度？運？人柄でしょうか…。

個性は人それぞれあって良いのです。

また、自分に厳しく人に優しいって聞こえは良いのですが、自分に厳しいからといって、我慢ばかりしているのは違います。

人と比べるなとは言いませんが、比べて自分にないものばかり見つめて自分を責めているようであれば、それは自分を否定していることになるので、苦しみしか生みません。

人は人・自分は自分ですし、自分を認めるのも必要なことですよ。

自分に存在価値が無いと感じているのはただの勘違い！？

自分の存在価値がわからなくなるタイミングは人それぞれ違うでしょうが、仕事を辞める時や新しい仕事、もしくは、なにか大きな衝撃を受けた時などもありますよね。

人になにかきついことをを言われて、傷ついて自分の価値を見失うこともありますが、掘り下げていくと、そう感じているのは自分であり、自発的に感じていること。

つまり自分で自分にそう言い聞かせているだけなのではないでしょうか？

きれいごとではなく存在価値がない人などいない！

ありきたりなきれいごとで恐縮ですが、価値がない人なんていません。みんな誰かの愛しい人なのですから。…とロマンティックな言い回しになっていますが。

自分で自分のことを「僕（私）なんていいとこないから…」と感じていたとしても、本当にそうなのでしょうか？それを決めているのは自分ではありませんか？できていることもありませんか？

ぶっ飛んだ発言のように聞こえるかもしれませんが、「自分は無条件に最高だ！価値のある人間さ！」と思っていたら、それで幸せなのではないでしょうか。

法的なことを犯しでもしない限り、誰からもジャッジされる筋合いはありません。

つまり、何が言いたいのかというと…自分を無価値と決めているのは自分であり、これまで生きてきた中でできあがった価値観がベースになっているのです。

それに気づけたら、自分の思い込み・勘違いだって思えませんか？逆に、「自分最高！」って勘違いしたっていいのではないでしょうか。

人から見たらいいところもたくさんあるのに！

「自分はなんもいいところない」「こんなのできて当たり前」「人に誇れることではない」…と思っているかもしれませんが、そのあなたの”当たり前”ができなくて、「いいな～それができて」と羨む人もいることはご存知でしょうか。

たとえば、あなたが当たり前に周りに感じよく挨拶をする人だとします。

恐らくみなさん子供の頃から、元気な挨拶は大切なことって教えられてきましたよね。

あなたの中で、挨拶は当たり前と思って無価値・ただの習慣と思っていたとしても、こういった人見知りな人からしたら、「いいな～」と感じる魅力に見えています。

仕事で結果を出せなくて無価値と感じていたとしても、実は「縁の下の力持ち！」と頼りにしている人もいるかもしれません。

自分で大したことないと思っていることも、人からみたら才能に見えることだってあるんですよね。

仕事関係でうまくいっていないからって無価値なのか？

先に、転職活動中や仕事を辞めたい時・仕事がうまくいかない時にも自分の価値がわからなくなる人もいることを記しました。

多くの人が勘違いしやすい傾向があるので触れておきたいのですが、仕事を辞めたり仕事でうまくいっていなかったり、収入がなかったり（低かったり）すると、無価値だなんて考えは捨てましょう。

いやでも…無収入なんて価値ないでしょう？というのであれば、質問です。

収入を得ていない主婦は無価値ですか？違いますよね。

確かに、仕事場に存在したこと・やったことに対する対価として給料が発生しているのはわかりますが、あの人は高収入だから価値がある、あの人は低所得だから価値がないなんてはずがありません。

お金だけでは人の価値はわからないものです。

一般的に見ていい仕事・いい社会的地位にいる人でも、満たされていない人もいますしね。

自分の価値を見つける方法・存在価値を高める方法とは？

自分の存在価値や存在意義を見失う人って、突き詰めていくと、自尊心の低さや自己肯定感の低さ・自信のなさが根本にあります。

「できない自分がいたって自分らしくていいじゃない！」「こういうのできないけど、まぁそんな自分もひっくるめて好き！」と胸を張って言えていれば、自分を否定的にみることはなくなるのではないでしょうか。

自分を責める癖、自分を疑う癖、こういったものをなくしていきましょう。

できることにフォーカスしていきましょう！

できないことではなく、できることを考えてみてください。かっこいい”ブランディング”なんてことではなく、自信を持つために資格を取れとも言いません。

もちろん、ブランディングや資格で自信がつくなら大いに挑戦する価値はありますが、まず今すぐできる方法・やってみて欲しいこととしては、自分を原点方式で見るのではなく、加点方式で見る習慣をつけることです。

もう、なんでも構いません。自分ができることを考えてください。

• 人に礼儀正しく対応できる
• 寝坊しないで毎日仕事に行ける
• 嫌でもとりあえず逃げない
• 人に当たったり嫌味を言ったりしない

など、できていることを数えていくだけで、「案外自分って悪くない」という気がしてきませんか？この時、でも…だって…とネガティブ方向に考える必要はありません。

できることがわかってきたら、自分の強みや自分らしさが見えてくるはずですよ。

逆転の発想って超大事！嫌いの裏返しを考えよう！

できないことにフォーカスしたり、自分の嫌いなところを挙げる方が得意だったりするようなら、この際、とことん嫌なところを書いていってみてください。その裏に、強みが必ず隠されています。

一見、嫌なことを洗い出していくってネガティブに思うかもしれませんが、大事なのはその裏を知ること。

• なんの実力も結果もない→まだまだこれから開花する才能を秘めている証拠かも！
• 収入も低いし仕事もつまらない…→合わない仕事に就いてるから転職するタイミングかも？！
• あの人みたいに上手に生きられない→自分らしさを出していったっていい！

など、ネガティブなことの裏にあるものは、転機であり好機です。

愚痴や不満を言ってばかりいても解決しませんから、思考の転換で幸せに生きるヒントを得てみるのも悪くないのではないでしょうか。