仕事はやらないもの勝ち? 「真面目に働くのはバカバカしい」と思ってしまう理由と適度なサボりも時には必要な理由 

仕事をしない人・サボる人の特徴や本音とは？

仕事を真面目にしないでサボってばかりな人や、ちゃんとやっていないのに、なぜか出世したり上司から信頼されたりしている人、たまにいませんか…？

「手抜きしてサボってばっかの人が、なんで評価されんだ！」と、真面目にやっている方がバカバカしい気持ちになってしまいますよね。

まず始めに、仕事をしないでサボる人の特徴やその本音を考えてみましょう。

やりたくない仕事から逃げる・仕事を選ぶ

明らかにやりたい仕事だけやって、やりたくない仕事からは逃げたり、人に押し付けたりしている人ってどの会社にもひとりはいます。

誰にでも得手不得手はありますし、「自分も嫌なことでもやってるのになんであの人は…」と不快に感じることもあるでしょう。

本来は、苦手でも嫌でも与えられたことはやってよ…と言いたくもなりますよね。

ただ、そうやって真面目にやらない人は、自分に不向きな作業と自覚できているともいえませんか？

真面目にやらずに手を抜く

ちゃんと仕事をしないで手抜きをする人…。

特に自分に余裕がない時に、真面目にやらない人が目についたら、あまりいい気はしないものです。

まして、その手抜きのせいでミスがあろうものならば、余計にイライラも溜まってしまうことでしょう。

ただ、常に不真面目なわけでもないなら、メリハリがあるともいえませんか？

メリハリがありつつ、たまに手を抜くのであれば、それは仕事をわかっているからこそできることではないでしょうか？

後輩など別の人をつかってやらせる

「あの人、いつも他の人に仕事やらせるよなー」って人いませんか？

たしかに、自分がやるべき作業を、誰かに押し付けてやらせているのであれば問題かもしれませんが、やっている側とお願いした側の間で、バランスが取れていてやる側も不快に思っていないのであれば、これって周りがとやかく言うべきことなのでしょうか？

【番外編】本当にやらない人・できない人もいる…

本当に手抜きばかりしている人、不真面目な人もいます。これは本人の素質的な話でもあり、できないだけの人もいますし、仕事を真面目にやるのなんてダサい…と考えている人もいるのは否めません。

それにそういう人でも会社は、そうとうな不利益でもない限り、辞めさせることはできません。

ですので、こういったズボラな性格の人や、やらないタイプの人と自分を比べないようにしましょう。

そういう人は一定数、必ずいるとわかっていれば、そんな相手に苛立ちや嫉妬をしているだけもったいない！

あまりいい仕事ができない人と比べて、その人のやり方に引っ張られて不平不満をいっていては、せっかく頑張ってやっている自分の価値まで下げてしまうことになります。

できない人がズルいわけではありませんからね。

仕事をしない人でも評価される人もいる？

仕事をちゃんとしていないように見えても、評価される人もいます。

明らかにサボってるように見える人、手抜きをしている人を見ていると、「そんな不真面目な感じでお給料もらえて腹立つ！」「真面目にやってるこっちがバカバカしいわ！」と嫌味や不満のひとつも言いたくなるかもしれませんが、忖度などない限り、ちゃんと理由があって評価されているものです。

でも、どういったことから評価されるのでしょう？

赤点があってもある分野では100点クラス！

全体的に平均点70点で、可もなく不可もなく…という人よりも、赤点レベルに苦手なことがあってもある分野においては100点、むしろそれ以上のほかの人には到底マネできないような才能や技術、知識がある人もいます。

逆に全部平均点の人は、真面目なだけでつまらない…と思われてしまうこともあります。

真面目＝能力というわけではない

真面目でなにが悪いという気持ちもわかりますし、それはそれでいいのですが、真面目だからといって、能力が高いというわけでもありませんよね？

たとえば、真面目だけどただただ言われるがままにイエスマンな人は、会社に新しい風を呼び込むことはないでしょうが、不真面目に見えても、実は理にかなったことをいっていたら、会社にとっては風穴を開ける存在になることもあるのではないでしょうか？

全体のバランスが見えている「上手なサボり方」ができる

手抜きばっかして…真面目にやってないのが鼻につく…と思っていた相手が、実は、「上手なサボり方」ができていることもあります。

できるからこそ、仕事が早い可能性もありますよね？

バランスを見ながら手を抜いていると、余裕を持って働けているということにもなり、評価に値するのですね。

対価が発生するのに仕事は適当でもいいの？

日本人は真面目で勤勉な人も多いので、対価をもらっている以上、ちゃんとやらないといけないと思い込んでいることが多いのですが、適当でいいとまではいいませんが、適当な部分を持つのは大いに結構！

むしろ、適度な手抜きをして、メリハリをつけてやっていく術も必要です。

真面目にやってるのがバカバカしい…と思うかたは、ある意味、「鈍感力」を磨いて適当さを学ぶのも自分を守ることにつながるかもしれません。

適当に見えるけど…超やり手の可能性は大！

さきほど少し触れましたが、仕事を要領よく、上手にメリハリをつけているからこそ、やっている姿が伝わってこないケースもあります。

やっている姿を見過ごしているだけかもしれませんし、相手が要領よくこなし過ぎていて、やっている姿を感じさせないだけという可能性も。

それに、相手の仕事のやり方ややっていることをすべて把握するのは難しいでしょうし、自分の知らないことろでもっと仕事量をこなしているのかもしれませんし、もしかしたら自分のやり方の要領が悪いだけなのかもしれません。

つまり、バカバカしいと感じるのではなく、むしろマネしてみるべき存在と言える面もあるわけです。

適当に見えて、ちゃんとやることはやっているのは臨機応変に対応できている証でもあります。

常に全力で働くのは心身ともによくない！

何事にも常に全力投球で挑んでいては、心身ともにもちません。真面目な人ほど、疲れを溜め込んで心身を患いがちです。

むしろ、真面目でもそれがゆえに、イライラしていたり、真面目を周りにも強要するような考えを持っていたら、精神的にストレスを抱えっぱなしになってしまうことでしょう。

抜く時は抜いて、バランスを取れていないと、働く＝苦しいことという考えになってしまいます。

真面目に働いても評価につながらないケースもある

残念ながら、いくら真面目にやっていても、評価がされにくい環境もあります。

これはその個人のせいなのではなく、会社の体質や内情によるものです。

たとえば、昇進したくても上のポジションが詰まっていたら、ポジションを与えてもらえることはありません…。

評価を対価として繁栄してほしい人からしたら、もしかしたら不真面目な人と同じ給与・あるいはそれ以下である可能性もあります。

適度なサボりは仕事効率を上げるって本当？

実は、真面目に働く人にとっては、目の上のたんこぶ的存在でしかないあの人から、学ぶべきこともあるんです。

あんな不真面目で手抜きばっかの人から何を学べと？と思いますよね。

でも、真面目なことがバカバカしいと思うくらいだからこそ、真面目にやらないことの魅力もしっておいてほしいのです。

苦手なことは得意な人に任せることで効率アップ！

サボるとか、真面目にやらないとか、手を抜くとかってあまり良いように思えないかもしれませんが、苦手なことで苦戦して時間を浪費するよりも、できる人に頼ったり任せたりするのも必要なことなんです。

むしろ、上手に人に仕事を振るのも才能でもあり、上司になる器ともいえます。上の立場に立つということは、ある程度人に任せることが必要になるからです。

にもかかわらず、意固地になって自分でやろうとするのは非効率なだけ。

しかるべき人にしかるべく仕事を上手に頼むのは、仕事にストレスを抱えないテクニックのひとつでもあります。

人に上手に頼むこと自体ができない人もいますから、ある意味、人とうまく付き合う才能でもあります。

無理して自分で抱え込んで、手抜きをしてる人を見て嫌な気持ちになるのではなく、自分も上手に手を抜くところは抜いて、人に頼る・任せるスキルを磨くことも大事ですよ。

重い気持ちのまま真面目に働くと心が折れる…

「あの人はあんなにサボって真面目にやっていないのに、なんで自分ばっかり…」と感じて、バカバカしくなるって、とっても虚しいですよね。

自分だけが損をしているような気がするし、「それなりの評価をもらえないならやってられない！」と思えてきます。

でも、そういう気持ちを抱えながら働くと、仕事そのものも職場環境自体も嫌で嫌で仕方なくなってしまいませんか？

日本人は特に、手を抜くとかサボるということに、申し訳なさを感じやすい人が多いのですが、そういう気持ちを抱いてしまう人こそ、少し力を抜いてみてほしいんです。

気楽にやる時間がないと、心も体も壊れてしまいます。そんなストレスフルな心境で働いていたら楽しくなくなるのも当然です。

「自分も抜く時抜いてるからいいや」と思える余裕があるだけで、バカバカしい…なんて思う気持ちは軽減できるのではないでしょうか。

仕事は思うようにならないこともある

どれだけ自分は頑張っているつもりであっても、残念ながらそれが結果に直結するわけではありません。

思うようにならないことも多いですもの。

そんな中でひたすら真面目にコツコツ頑張っていても、現実はそう簡単に思うような評価に繋がらないことはあります。

その度にショックを受けてしまわないようにするためにも、ある程度は抜いておくのも自分の心を守る術です。

特に、やっても評価を得にくい会社なのであればなおさら！

真面目だからこそ、人の不真面目が許せなかったり、真面目な自分がバカバカしいなんて思ったりしてしまうこともあるわけですから、もう少し自分に優しくしてみるのもありではないでしょうか？

案外、手を抜いて見たことで見えることもあります。

手を抜いてみないとわからなかったことも。疲れたら休む、無理をしない、そうやっていないと笑顔で働くことすらできなくなってしまいますよ！

サボりすぎると癖になるので要注意

サボり加減を間違えると、癖になってしまうことがあるので、線引きはしっかり意識しておきましょう。

メリハリをつける意味での手抜きやサボりと、堕落するサボりはまったくの別ものですから！

自分の心が悲鳴をあげるまでの真面目さは不要です。

それに、真面目を人に押し付けるのも違います。

ですから、真面目も個性、サボり上手も個性として、やることはやる、気楽に自分の心身を追い込まない、そんな程度の程よい手抜きで楽しくやることを忘れないようにしてくださいね！