三越伊勢丹はやばいって本当？年収や残業＆休日などの働く環境の実態について解説

三越伊勢丹という会社を聞いたことはありますか?

三越伊勢丹は、百貨店の三越と伊勢丹の経営統合により2008年に誕生したグループ全体で、百貨店業を中心にクレジット・金融・友の会業などの事業を営む東証プライム上場の企業です。

三越伊勢丹をネットで検索すると「やばい」「やめとけ」「激務」「怪しい」「ひどい」などのネガティブな表現が出てきます。でもそれって本当なのでしょうか？何がそんなに「やばい」のでしょうか？

三越伊勢丹の働く環境について知りくないですか？

• 休みは取れるの？
• どんな会社なの?
• 社風は?
• 残業は多いの?
• 年収は?
• 実態はどうなの？

この記事では三越伊勢丹の社風や休日・残業・年収や「やばい」「やめとけ」「激務」「怪しい」「ひどい」と言われる理由や口コミ＆評判について、実態を解説しています。

就職・転職に失敗したくない人は必見です。

どんな会社なのか

三越伊勢丹ホールディングスは、百貨店の三越と伊勢丹の経営統合により2008年に誕生しました。

グループ全体で、百貨店業を中心にクレジット・金融・友の会業などの事業を営み、東証プライムに上場しています。

グループ全体で、国内20店舗、海外28店舗、その他中小型店約130店舗を展開しており、伊勢丹新宿本店は百貨店の店舗別売上高で全国1位です。

これらの数字から、業界トップクラスの会社と言うことができるでしょう。

老舗百貨店のイメージが強い三越伊勢丹ですが、デパ地下食材を定期宅配するサブスク『ISETAN　DOOR』や、仮想空間上の『バーチャル伊勢丹新宿本店』など新しいサービスも展開しています。

本社郵便番号	160-0022
本社所在地	東京都新宿区新宿三丁目14番1号
本社電話番号	03-3352-1111
創業	＜三越＞1673年（延宝元年）＜伊勢丹＞1886年（明治19年）
設立	2011年4月
資本金	100億円
従業員	9,076名（2021年4月現在）
売上高	8,160億円（グループ連結）　※2020年度実績 4,087億円（単体）　※2020年度実績
店舗	主要店舗 三越（日本橋本店・銀座店） 伊勢丹（新宿本店・立川店・浦和店）

働く環境などの実態

それではここからは実際に働く環境などの実態について解説していきます

社風

社風について、三越伊勢丹は歴史のある百貨店なので体質が古い、という悪評もあるようです。

たしかに、以前は年功序列の昇進制度や体育会系の風土があったようですが、現在はそのような体質から脱却しようと取り組んでいます。

『バーチャル伊勢丹新宿本店』は社内起業制度から生まれたプロジェクトだそうです。百貨店が仮想空間を構築するという革新的なサービスが生まれた背景には、社内風土の変化があったのではないでしょうか。

また、三越伊勢丹はチームワークをとても大切にしており、「組織」で成果を出すことが求められます。

百貨店は、衣食住あらゆる商品を取り扱う大型店舗です。

店頭スタッフからバックヤードまで多くの人が運営にかかわるので、チームワークやコミュニケーション能力が不可欠なのは間違いないでしょう。

休日・残業

小売業には長時間残業、休日が少ないなどのマイナスイメージかありますが、三越伊勢丹はどうなのでしょうか？

新卒採用の募集要項によると、勤務形態は『9:45～20:25のうち7時間25分のシフト勤務』『週休2日制（シフト勤務）』とあります。

実際の勤務形態は、店舗勤務、または本社・バックオフィスなど管理部門勤務かによって異なります。

店舗勤務→早番遅番のシフト制で平日休み
管理部門→フレックスタイム制

を使い柔軟に勤務時間を調整することができ、部署によりほぼカレンダー通りの休みも可能と、おおよそこのような勤務実態になります。

始業時間が9:45というのは一般的な企業に比べて遅めです。さらに遅番となると昼頃出勤となり、終業も完全に夜になってしまいます。

仕事終わりにプライベートな時間を充実させるのは難しそうですが、通勤ラッシュを避けられるといったメリットもあります。

数年前までは残業が多かったようですが、近年働き方改革が急速に進み、残業はしない・させないという方針で勤怠管理をしていています。

長時間残業が当たり前、というイメージは同業他社に比べてだいぶ改善されているようです。

また、休みに関しては年4回1週間程度の連続休暇を取ることが出来ます。

一般的な企業でも連続休暇は、年末年始、GW、夏休みの3回なので、この連続休暇について社員の満足度は非常に高いようです。

まとめると

• 店舗かバックオフィスかで勤務形態は異なる
• 残業が少ない
• まとまった休暇が年4回取れる

といった勤務実態になります。

三越伊勢丹は「9:00～18:00勤務でカレンダー通りの休み」、といった一般的な企業とは異なる勤務形態です。

この勤務形態は、例えば出勤日は仕事に集中して長期休暇を旅行や趣味に思いっきり使う、といった自分の生活スタイルに合えばとても働きやすい環境といえるでしょう。

給与

これは小売業の平均年収510万円と比較すると、とても高い金額となります。

それではなぜ待遇について「やばい」「ひどい」という噂があるのでしょうか？

これには2つの理由が考えられます。

1つめは、新入社員は入社後必ず店舗勤務を経験すること。

新卒採用のサイトにも、百貨店の売場業務を経験してから次のステップへ進むキャリアプランが示されています。

三越伊勢丹では、店舗でひととおりの業務を経験し、その後管理職にステップアップするまでは年収が抑えられるものと思われます。昇進後は一気に年収がアップするので、そこまでしっかりと努力することで平均より高い年収を得ることができます。

2つめは、総合職とメイト社員という採用区分の差によって給与が大きく変わることです。

メイト社員とは、勤務エリアが限定された、転居を伴う転勤がない地域限定社員のことです。店舗での接客販売が業務の中心になります。

（メイト社員は、以前は月給制の契約社員でしたが、2016年4月より無期雇用化されています。）

新入社員の初任給で比較すると、

総合職：　227,000円
メイト社員：　182,000円

となっています。もちろんボーナスの額も違ってきます。

メイト社員に限れば、待遇についての「やばい」「ひどい」という噂は本当かもしれません。

しかし、最短で5年目にメイト社員から総合職への転換試験を受けることが可能です。

メイト社員として入社後、長く働きたい、給与アップしたいと思ったら転換試験にチャレンジするのがよいでしょう。

まとめると、

• 平均年収は高い
• 高収入を得られるのは昇進後
• メイト社員は給与が低いが、総合職への転換試験を受けることが可能

となります。

三越伊勢丹は同業他社に比べて年収が高めなので、努力に見合う成果はしっかりと得ることができそうです。

女性の働きやすさ

非日常的な空間、高品質な服やバック、丁寧な接客など、百貨店の華やかな雰囲気に憧れる女性は多いと思います。

三越伊勢丹は女性にとって働きやすい会社なのでしょうか？

三越伊勢丹は女性が多く働く会社です。そのため女性が働きやすい環境づくりがなされてきました。日本女性の育児休業取得率は81.6%ですが、小売業に限定すると7割台まで落ちてしまいます。

しかし、三越伊勢丹の女性育児休業取得率は100％です。（2020年度実績）。

さらに、復帰後も時短勤務制度が整備されており、役職も落ちることがないので、安心して仕事と育児の両立ができます。

このような環境で、女性社員は自分のビジョンに沿ってキャリアを継続することが出来ます。

女性特有の体調の変化や仕事・家庭生活の両立などで悩んだ場合も理解が得やすくなりますし、同性のロールモデルが多ければキャリアプランも立てやすいでしょう。

とはいえ、女性はライフステージの変化により転職を考えることもあります。百貨店勤務の経験者は高い接客スキルやコミュニケーション能力、問題解決能力がある人材と判断されます。

とくに三越伊勢丹は知名度もありますので、就業経歴はプラスになるでしょう。

転職するにはどうしたら良いのか

三越伊勢丹は人気があるので何も対策をせずにエントリーしたらあっけなく落とされる可能性があります。

転職エージェントにはこれまでに採用支援を行った人のデータが蓄積されています。

• どんな人が採用されたのか
• どんな対策を行ったのか
• どんな人は不採用になったのか

1人で考えていても分からないことなので、積極的に転職エージェントに登録をしてまずは相談をしてみましょう。