サカイ引越センターはやばい？評判や年収＆休日・残業などの働く環境の実態について解説

サカイ引越しセンターという会社を聞いたことはありますか?

株式会社サカイ引越センターは1971年に設立された引っ越しサービスの大手企業です。

• 休みは取れるの？
• どんな会社なの?
• 社風は?
• 残業は多いの?
• 年収は?
• 実態はどうなの？

実際にサカイ引越センターで働いていた人の生の声を多数聞いてきましたので、今回はそんなサカイ引越センターの実態について解説していきます。

どんな会社なのか

株式会社サカイ引越センターは1971年に設立された引っ越しサービスの大手企業です。

新海商運の堺営業所の貨物運送業からスタートし、その後引っ越しの取り扱いを始めていきました。設立当時は近畿地方が中心でしたが、サービスの範囲を広げていき現在は日本全国に営業拠点を持っています。

現在も創業の地である大阪府堺市に本社を構えている東証プライムの上場企業です。

主要な事業内容	引越運送、引越付帯サービス業務
商号	株式会社サカイ引越センター
創業	昭和46年11月
資本金	47億31百万円
本社	大阪府堺市堺区石津北町56番地
年商	921億円（2022年3月期実績）
代表取締役社長	代表取締役社長 田島 哲康
従業員	総計6,235名（2022年3月31日現在）

働く環境などの実態

それではここからは実際に働く環境などの実態について解説していきます

社風

基本的には体育会系で昭和の古い企業体質が残っている会社です。

創業者一族の権限が強く、トップダウンの傾向があります。

風通しがよく、支店長にもフランクに話すことができる、という声も多いです。

また、支店同士のコミュニケーションも頻繁に行われているようです。

新入社員に対しては3年目まで先輩社員が教育担当としてついてくれるなど教育を重要視している会社です。

引っ越しという激務の仕事のため、作業員はアルバイトも圧倒的に多く離職率が高いのが課題です。アルバイトからの社員登用も積極的に行っています。

サカイ引越センターが「やばい」と言われている背景には過去に社員のパワハラ報道や暴行事件などが報じられたことなども挙げられます。

パート女性へ上司が暴言を吐いたことが「パワハラ」とされて裁判を起こされたり、支店の駐車場で社員が暴行を働いたりということが問題になるなどの不祥事も報道されています。

参考：真面目に勤務、バカにされ退職「サカイＣＭ流れると苦痛」

真面目に勤務、バカにされ退職「サカイＣＭ流れると苦痛」 : 国内

サカイ引越センター（堺市）の元パート従業員の女性が、真面目な勤務態度をバカにされたり、大勢の集まった場で謝罪を強要されたりしたのはパワーハラスメントだとして、同社と当時の上司に慰謝料など約５８０万円の損害賠償を求めた訴

web.archive.org

「サカイ引越センター」で起きていたパワハラ暴行事件　ゴルフクラブを手に…

「サカイ引越センター」で起きていたパワハラ暴行事件　ゴルフクラブを手に…（全文） | デイリー新潮

トレードマークの「パンダ」を強調したCMでおなじみのサカイ引越センターといえば、東証1部上場の業界最大手だ。…

www.dailyshincho.jp

会社側も働き方改革の一環として「健康経営宣言」を行っています。社員の健康が会社の成長につながる、ということで社員の運動習慣を促すようにしているようです。

会社情報｜【公式】サカイ引越センター　引越しの料金・費用の見積もりは引越しのサカイへ

会社情報。引越しならサカイ引越センター【公式サイト】。お見積もり無料！ご家族、単身、事務所の引越しなど、予算に合わせたコースをご用意。徹底教育されたスタッフが安心サービスをご提供します。

www.hikkoshi-sakai.co.jp

運動習慣も大事ですが、課題とされている繁忙期の過重労働などについては明記していない点は気になるところです。

こうした実情を踏まえて2021年にサカイ引越センター労働組合が立ち上がりました。過度な残業時間の是正や給料待遇の改善などを訴えています。

参考：基本給6万円！残業は過労死級、「サカイ引越センター」で労組を作った20代に聞く

会社情報｜【公式】サカイ引越センター　引越しの料金・費用の見積もりは引越しのサカイへ

会社情報。引越しならサカイ引越センター【公式サイト】。お見積もり無料！ご家族、単身、事務所の引越しなど、予算に合わせたコースをご用意。徹底教育されたスタッフが安心サービスをご提供します。

www.hikkoshi-sakai.co.jp

就業員の平均年齢は33.5歳で、平均勤続年数は6.7年となっています。（2022年有価証証券報告書による）

休日・残業

引っ越しは圧倒的に2月～3月が繁忙期のため、どの職種もその時期は忙しく残業時間が多くなり、休みも減る傾向があります。

職種によって異なる部分があるので、分けてご紹介をします。

【営業職】

個人宅へ引っ越しの営業に訪問する営業職は勤務時間がかなり長いのが特徴です。

引っ越し時期の2月～3月は就業時間も長くなり、残業時間も増えていきます。朝早い時は7時、遅い時には夜23時頃までかかることもあります。

また、土日も含めてのシフト制となります。繁忙期の2月、3月は休みが6日程度、繁忙期以外は月8日～12日程度休みを取得することができます。

拘束時間も長く過酷ではありますが、営業は年1000件以上見積りに行くことからかなりいろんな数の営業を任されるため、営業力が身に付きます。

【ドライバー職】

引っ越しの現場の仕事も2月～3月は繁忙期となりかなり忙しくなります。時には残業時間80時間～100時間と増大となることもあり、引っ越し繁忙期は過酷となり「やばい」と言えるでしょう。

入社してから3カ月程度は7時～16時、7時15分～16時15分、7時半～16時半の3つの時間帯のどれかで働くことが多く、それ以降は少しずつ長くなっていきます。

引っ越しは予定通りに行かないことも多く、残業時間が増えてしまいます。

繁忙期は18時以降に引っ越しが入ることもあり、朝早くから夜遅くまで作業が続いていきます。

【職種共通】

繁忙期以外では有給は取得がしやすくなっています。誕生日休暇やリフレッシュ休暇なども制度も会社側が用意をしています。

しかし年間休日は105日と他社に比べて少なめです。

給与

20代：300万円～600万円
30代：300万円～600万円
40代：400万円～650万円

【営業職】

年齢や年次問わず実力主義の会社です。基本給は少なめで＋アルファ歩合、という給料体系です。

引っ越しの梱包開梱サービスや家具家電の販売、インターネット回線やライフラインの手続きなどの代行などのオプションサービスに力を入れており、それらの受注ができるとその数に応じてインセンティブが支給されます。

賞与は年3回、業績や成績によって前後があり、数十万円程度となります。

全国1位の営業マンでも年収700万程度とのことで、激務のわりにそこまで給料が高いわけではない、と不満を感じる社員の声もあります。

年齢問わずの実力主義ではありますが、中途採用よりも新卒採用の社員の方が優遇される傾向を感じるようです。

【ドライバー職】

ドライバー職は運転できるトラックの大きさ（車格）によって基本給が上がっていきます。

また、引っ越しの現場をこなした分だけ業績給が加算されていく仕組みです。さらに引っ越しの単価によって給料も変わります。アンケートでお客様から良い評価を得られるとその分インセンティブの支給もあります。

賞与年3回の支給がありますが、ドライバー職に対してはだいたい10万円程度の支給だそうです。

他の引っ越し業よりは高い設定の給料ですが、繁忙期は残業80時間、過酷な仕事をこなした分のお給料としては少ない、という声も上がっています。

やる気次第で昇格することは可能ですが、管理職はかなり激務のためなりたい人はほとんどいないそうです。

【事務職】

事務職に関しては営業やドライバーとは違い一定の金額の支給ですが、昇給はなかなかしづらいようです。

事務職は異動などもほとんどなく、同じ部署で同じ給料で働いていくことが多いようです。

インセンティブなどの支給もほとんどないためモチベーションが保ちにくい、という声が上がっています。

簿記などの資格を取ると資格手当が支給されます。

福利厚生

福利厚生に関しては下記の通り求人情報に掲載されています。福利厚生に関して特徴的なのは下記のものです。

■配偶者誕生日祝い金

本人ではなく配偶者の誕生日にお祝い金が支払われるという珍しい制度があります。

社員が元気に働けるのは家族のサポートがあるから、という考えのもと家族のお祝いを支給しています。しかし、現状では管理職以上にしかほとんど支給されない仕組みになっているようです。

■資格手当

指定の資格に関して会社が一部受講料の負担をしてくれたり、資格取得後に手当の支給があります。

資格手当支給の一例は下記の通りです。

• 簿記2級
• 珠算2級
• ワープロ2級
• 宅建
• 危険物取扱
• フォークリフトなど

■従業員持株制度

社員の9割が持株会に加入しています。加入していない社員は会社から入っていない理由を聞かれるなど加入することが前提という風潮があるようです。

＜各種制度＞

各種社会保険完備、通勤交通費、従業員持株制度、財形貯蓄制度、確定拠出年金制度、退職金制度、時短勤務制度（実績あり）、報奨金制度、資格取得支援制度、社員旅行、保養所利用可（全国90以上のホテルと提携しており利用ができます。）、各種研修制度

＜各種手当＞

家族手当、資格手当、残業手当、役職手当、愛車手当

＜休日・休暇＞

年間休日105日
シフト制（月9～11日）2月～3月の繁忙期は6日～7日程度になります。
年末年始休暇、慶弔休暇、有給休暇、産前・産後休暇（取得実績あり）、育児休暇（取得実績あり）、介護休暇、誕生日休暇（本人・家族）、リフレッシュ休暇（勤続3年以上、勤続年数に応じて年1回5日～7日取得できます）

【まとめ】

サカイ引越センターは引っ越し業という激務の仕事ということもあり、離職率も高く「やばい」という評判につながっています。

特に2月～3月の引っ越しシーズンは残業時間が膨大に増えるなど過酷です。

営業職、ドライバー職に関しては給料が歩合制でやればやったぶん稼ぐことができる給料体系です。興味がある方は応募をしてみましょう。

転職するにはどうしたら良いのか

現在サカイ引越センターの中途採用についてはDODAや自社HPなどに掲載されています。

求人サイト経由での応募も良いですが、転職エージェントは求人サイトには掲載されていない非公開の求人も数多く取り扱っているので、転職のチャンスが広がります。

サカイ引越センターは人気があるので何も対策をせずにエントリーしたらあっけなく落とされる可能性があります。

転職エージェントにはこれまでに採用支援を行った人のデータが蓄積されています。

• どんな人が採用されたのか
• どんな対策を行ったのか
• どんな人は不採用になったのか

1人で考えていても分からないことなので、積極的に転職エージェントに登録をしてまずは相談をしてみましょう。