野村総合研究所という会社を聞いたことはありますか?
普段の生活をしていると馴染みがあまりないと思われますが、野村総合研究所は企業に対してコンサルティングや金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービスを行っている企業です。
- 休みは取れるの?
- どんな会社なの?
- 社風は?
- 残業は多いの?
- 年収は?
- 実態はどうなの?
私はこれまで転職エージェントとして、そして採用担当者として数多くの野村総合研究所出身の人と面談をしてきました。
実際に野村総合研究所で働いていた人の生の声を多数聞いてきましたので、今回はそんな野村総合研究所の実態について解説していきます。
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どんな会社なのか
野村総合研究所は企業に対してコンサルティングや金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービスを行っている企業です。
1965年の創業以来、多くの新たな企業戦略の提案やシステム開発、運用を行ってきました。日本初の本格的な総合シンクタンクである野村総合研究所とシステム会社である野村コンピュータシステム株式会社が合併し、現在の野村総合研究所が設立されました。
お客様に対して市場や業務分析や予測分析、コンサルティングなどを用いて「ナビゲーション」を行い、具体的に解決策をシステム開発などで実施・運用していく「ソリューション」まで一貫したサービスを行うことができる総合力を備えています。
野村ホールディングスの持分法適用関連会社であり、プライム市場上場企業です。
NRI、野村総研という略称で呼ばれています。
本社郵便番号 | 100-0004 |
---|---|
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ |
本社電話番号 | 03-5533-2111 |
設立 | 1965年4月1日 |
資本金 | 23,644,932,600円 |
従業員数 | 6,488人(NRIグループ16,512名)2022年3月現在 |
売上高 | 6,116億円(2022年3月期 連結) |
営業利益 | 1,062億円(2022年3月期 連結) ※東証一部上場の2002年以来、赤字決算なし |
事業所 | 本社/東京 事業所/東京、横浜、名古屋、大阪、札幌、福岡、海外など |
海外拠点 | ニューヨーク、ロンドン、モスクワ、北京、上海、香港、大連、シンガポール、ソウル、インド、タイ、インドネシアなど |
働く環境などの実態
それではここからは実際に働く環境などの実態について解説していきます
社風
野村グループという大手のシンクタンクということもあり、伝統的な日本企業の雰囲気が残っています。
企業のクチコミサイトから書き込まれていたのは下記のようなコメントが多く見られました。
冷静で優秀な社員が多い。
シンクタンクという業種柄、やはり頭の回転が速く優秀な社員が揃っているようです。業務量も多いため、効率重視という考え方が浸透しています。
フラットで風通しが良い職場
上司に対してもさん付けで呼ぶなど、上下関係はそこまで厳しくなくフラットで話しやすい、という意見が多かったです。
人間関係も良く風通しはよい会社です。
一方で本部ごとにカルチャーがまったく異なり、部署が違うとコミュニケーションを取る機会はほとんどないこともあるとのことで、社員数が多い大企業ならではの組織形態がうかがえます。
新たな挑戦を後押ししてくれる会社である。
伝統的な日本企業の雰囲気がある一方で企業理念が「未来創発」であるように、新たなことに挑戦していく姿勢を大事にしていくところもあります。
若手から新たな挑戦を支援してくれるため、若いうちから責任あるプロジェクトを任されることもあり、どんどん仕事をしていきたいという人にはぴったりです。
また、環境変化が激しいため自ら向上心を持ち、最新の知識をアップデートしていき、積極的に動ける人ではないと務まらないという声もありました。
会社側も資格支援制度や研修などいろんなスキルアップの場を用意してくれているのも大企業ならではのメリットです。
平均年齢40.6歳、平均勤続年数は14.8年と長く働いている社員が多いです。
休日・残業
働き方改革は進められており、残業時間については厳しく管理されています。
22時以降働く場合には上司の許可が必要となります。
関わるプロジェクトの状況によって残業時間に差は出てきますが、基本的にハードワークのため残業が多いです。代表的な仕事であるコンサルタントとエンジニアに分けてご紹介します。
コンサルタントは残業が多め
ワーカーホリックな社員が多く、長時間働くのが当たり前の環境です。
22時頃まで働くのは当たり前、という雰囲気であり、さらに忙しい時には終電まで働いたり、タクシーで帰宅することもあります。
コンサルタントの仕事は終わりがない仕事のため、業務量は膨大です。また、就業後や休日にも自己研鑽が必要のため、仕事にかかる負担は多いです。
労働時間は長い傾向がありますが、柔軟な働き方が可能です。現在はリモートワークが推奨されており、育児や家事と調整しながら業務を行っている社員が多いです。
午前中は個人の用事を済ませてから、午後から働くという社員や、子育て中の方は子供の送り迎えで一時抜けたり、子供が寝てから夜に仕事をするという社員もいます。
土日祝日は原則休みで、休日出勤がある時には速やかに振替休日の取得が可能です。
エンジニアは急な出勤対応があり
エンジニアはシステム保守もしているため夜間や休日時に障害対応を行うことがあり、急な出勤をせざるを得ない時もあります。深夜にトラブルがあっても翌朝は仕事をしなければいけない時もあり、急な障害対応は負担に感じている社員は多いようです。
プロジェクトによってはシステムの入れ替えなどでGWやお盆、年末年始の時期に繁忙期が重なってしまう時は休むことが難しいですが、その時には代休を取得することが可能です。
エンジニアも繁忙期は残業が多くなります。
月30時間~50時間程度の残業が一般的ですが、忙しい時期は22時以降を超えることもあるようです。
産休・育休制度も充実
子育てをしながら働く社員が増えており、男性の育休取得も一般的になっています。
しかし時短で働いていても自宅で夜に働いたりとそれなりの業務量をこなさないといけない社員が多いようです。
給与
野村総合研究所の平均年収は約1232万円です。
20代:550万円~1000万円
30代:700万円~1200万円
40代:1000万円~1500万円
大手のシンクタンクらしく年収は高めです。途中までは年功序列ですが、徐々に実力主義で給料が決まっていきます。近年では実力主義に変えていこうという方向性があるようです。
また、野村グループの充実した福利厚生を利用することが可能です。
30歳くらいまでは年功序列の傾向
給料に関しては主任クラスまでは年功序列で上がっていくことが多いです。
30歳主任クラスで1000万円まで達する社員がほとんどです。
それ以降は役職や成果によって給料に反映されていきます。管理職に上がれば1200~1300万円までアップが可能です。
賞与の割合が多いのが特徴
賞与は年2回支給有、年収に占める賞与の割合は高めです。
基本給の9か月分に及ぶこともあり、賞与金額はかなり高い金額が支給されています。
評価制度は明確に決められている。
メンバー⇒アソシエイト⇒エキスパートへのキャリアステップが進められていきます。
また、評価制度は個人C&A(Challenge&Act)制度があります。目標設定を行い、それに対して半年ごとに上司と成果を確認していくというものです。
会社の採用ページにも野村総合研究所の評価制度について紹介されています。
評価の内容についても上司からフィードバックが得られ、賞与や基本給に反映されていく仕組みです。しかし、若手のうちは評価の内容では給料面に大きく差がつけられていない、というのが実態のようです。
最近は評価制度で飛び級も可能となり、会社側が実力主義に移行していこうという方向性が感じられます。
福利厚生については野村グループの大企業らしく充実しています。
退職金、財形貯蓄、持株会という制度をはじめ、野村證券健康保険組合で利用可能な福利厚生もあります。
また、企業年金も手厚いで老後も安心できます。
特に社員から好評なのは下記の制度です。(2023年2月現在)
寮完備、手厚い住宅補助あり
男子寮・女子寮が完備されており、住宅補助が出る年次までは月1万円で住むことが可能です。
住宅補助は院卒3年目まで、学卒は5年目まで月6万円出るため手厚い金額が支給されます。
持株会は会社の補助があり
社員持ち株会は毎月掛け金の10%が上乗せされます。持ち株の数に応じて定期的に報奨金がもらえるため、利用している社員が多いようです。
子育てや介護支援が充実
大企業らしく子育てに対する支援は充実しています。産休・育休取得、育児中の時短勤務だけではなく、事業所内の託児所もあります。
妊娠中のマタニティ休暇、子の看護休暇、パートナー出産休暇など独自の休暇制度もあるのは子育て世代には嬉しいですね。
子育てだけではなく介護休暇についてもしっかりとサポート体制があります。事情がありながらも働きやすい環境を整えるようにしています。
福利厚生一覧については下記の通りです。
<各種制度>
通勤手当、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、厚生年金基金、退職金制度、財形貯蓄制度、保養所(国内・海外)、研修制度(外部研修の参加費は会社負担)
<休日・休暇>
完全週休2日(土日)、祝日、年末年始、暑中休暇、リフレッシュ休暇、年次有給休暇、長期休暇制度:連続9日間の長期休暇を年2回取得可能
【まとめ】
野村総合研究所はコンサルティングという非常にハードワークのため、業務量も多く残業時間が多い傾向があります。
時には深夜まで仕事をすることもあり、「やばい」という感じる社員も多いようです。
また、エンジニアはシステム障害の時には顧客対応のため、休みの日などに出勤することもあり、ブラックな一面がうかがえます。
仕事もやりがいのある仕事ばかりです。興味がある方は応募をしてみましょう。
転職するにはどうしたら良いのか
現在野村総合研究所の中途採用については転職サイトDODAや自社HPなどに掲載されています。
求人サイト経由での応募も良いですが、転職エージェントは求人サイトには掲載されていない非公開の求人も数多く取り扱っているので、転職のチャンスが広がります。
野村総合研究所への転職を考えている人は転職エージェントに登録することをおすすめします。
野村総合研究所は人気があるので何も対策をせずにエントリーしたらあっけなく落とされる可能性があります。
転職エージェントにはこれまでに採用支援を行った人のデータが蓄積されています。
- どんな人が採用されたのか
- どんな対策を行ったのか
- どんな人は不採用になったのか
1人で考えていても分からないことなので、積極的に転職エージェントに登録をしてまずは相談をしてみましょう。
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