「仕事を辞めたい。でも仕事を辞めても大丈夫なのだろうか」と思っている人は多いのではないでしょうか。
もちろん私も、そんなことはよく思うことでもありますし、何度もそういった転職相談を受けてきました。
そして、様々な人の選択を見てきました。
結論から言いますと、仕事は辞めても何とかなります。しかし、デメリットのことばかりを考え過ぎてしまっている人がたくさんいます。
今回は、仕事を辞めても何とかなる理由や年代別のメリット・デメリットについて解説をしていきます。
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そもそもあなたが仕事を辞めたいと思う理由は？
仕事を辞めたいと思った理由は十人十色！ですから、辞めたい理由はその人によって違ってきますよね。
世間一般的には、
- 他にやりたいことが見つかった
- もっとキャリアアップしたい
- 労働条件や労働環境が劣悪だった
などの理由が多いのですが、実際は本音の建て前があって…今挙げた例は建て前の理由。
本音は、
- 同僚や先輩、上司が嫌い
- 給料が低い
- やってて面白くない、飽きた
などの公に言いにくいものもありますよね。
また、辞めたいと思う理由は、独身世代、子育て世代、子供から手が離れた世代など、年代によっても違ってくるものです。
ライフステージによっても考え方が変わったり、興味が別の方に向いたりすることもありますからね。
いずれにせよ、まずは辞めたいと思う理由を、建て前抜きの本音で考えてみましょう。
建て前の立派な理由は不要です。複数思い浮かぶな方は、ノートなどに書き出してみてください。
30代で仕事を辞めるとどうなる？
30代というと、フローなどもひと通り覚えて、ある程度自分でできるようになってきている世代です。
そんなこれからますます脂がのってくるタイミングで、仕事を辞めるとどうなるのか？気になりますね。
ただ、30代で退職するからこそのメリットもある反面、デメリットもあるのは事実です。さっそく、この年代で退職するのであれば知っておきたいメリットとデメリットをご紹介します！
30代で仕事を辞めるメリット
若いうちの方が体力があり、転職活動をするにしてもフットワークも軽く対応できるのはメリットです！
年齢なんて関係ないといえば関係ないのですが、これは歳を重ねてから思うことでもあり…。
また、ある程度の社会人としての基礎ができている年代なので、企業としても即戦力として採用しやすい世代です。
1から社員を育てるよりも、企業としては助かる存在でもある上に、今後もしばらく活躍できる（定年までの猶予が長い）存在なので、売り手市場ともいえますね！
30代で仕事を辞めるデメリット
ひと通り覚えた世代とはいえ、まだ知らないこともある世代です。会社に見切りをつけるのはまだ早い可能性はないでしょうか？
嫌いな人がいるなら、その人が異動や退職する可能性はありませんか？給料が低い場合、昇進する可能性はゼロなのでしょうか。
仕事内容は好きなのにルーティンワークで飽きている場合、異動はないのか？など、辞めたい気持ちを帳消しにするなにかが起きる可能性はゼロではないはずです。
仕事自体は好き・人間関係も良好など、絶対的に辞めたい！という理由がない場合には、ひと通り覚えた世代だからこその、平和ボケ的な発想から、「ちょっと刺激が欲しい」と、辞める衝動に駆られてしまうこともあります。
この場合、辞めた後に、外の世界を見たことで「前の方がよかった…」と、後悔してしまうこともあるので慎重に考えてくださいね！
40代で仕事を辞めるとどうなる？
40代って一番仕事に悩む年代です。30代の時よりも酸いも甘いも経験し、後輩・部下を持つ人もいるでしょうし、とはいえ、もちろん上司がいる人もいて…「若い」が通用しない、まさに板挟みになりやすい世代でもありますからね。
また30代の転職に対する気持ちよりも、「変えるならこれがラストチャンスかもしれない…」というプレッシャーが大きくなる年代です。
勇気が要りますよね！この年代の退職のメリット・デメリットも確認してみましょう。
40代で仕事を辞めるメリット
自分の強みややりたいことがわかっている年代ですから、自分を活かしたいという思いが強くなっています。
そのため、遠回りしないでピンポイントな職探しをできる世代であるということは、大きなメリットです！
また、自分の実力もついている年代ですから、給料アップを狙うチャンスでもあります。
ある程度の判断基準・経験値のある人材を求めて居る企業も多いですから、これまでのあなたの経験を存分に発揮できるかもしれませんね！
40代で仕事を辞めるデメリット
企業が40代の転職者に期待するのは即戦力・マネジメント力・統率力などです。
辞めたい理由が、経験を活かしたいなどではない場合には、転職の業種にある程度幅をもっておく必要があります。
なぜなら、20，30代よりも募集が少なくなる世代だからです。
また、やりたいことがあって辞めるのか…嫌で辞めるのか…その違いはこの世代にはとても重要！強い思いがあるか否かが、この先のポテンシャルにも大きく影響しますからね！
というのも、個人差はあるのですが、体力的にもそろそろ新しいことを始める気力がなくなってきている可能性があるんですよね。
これまでの勤続年数の疲労や心の疲れによって、モチベーションが下がりつつある年代…。
やはり、やりたいという気持ちや前向きな転職への思いがないと、年齢ゆえのプレッシャーに押しつぶされそうになってしまうことがあります。転職の気力をキープしつつ、冷静な選択をするように心掛けなければなりません。
50代で仕事を辞めるとどうなる？
このまま定年まで我慢しようか…ここまでやってきた愛着もあるし…そんな年代でもあり、かつ、最後に思い切ったことをしてみよう！という思いが強くなる世代です。
この会社で終えて良いのか…あえてここから業種を変えてみたい…、これまでに培った知識や経験を活かして独立しようか…と考える方もいます。
もう働きたくないと、我慢の限界で早期退職したいなんて方も。この世代のメリットやデメリットはどんなものでしょう？
50代で仕事を辞めるメリット
キャリアや経験ゆえの、ヘッドハンティングなどを受けられる可能性があります。
企業によっては、外部からの新しい刺激や外部でやっていたからこその経験値を求めていることもあり、役員採用などであれば、今の給与の上をいく可能性も！
また、この世代になると子供も手が離れ始める世代。
それであれば、手取りが減っても焦る必要もありません。好きなように働きたい、そんな気持ちで挑戦しがいもあるかもしれませんね！
50代で仕事を辞めるデメリット
できあがっている価値観が原因で、変化に対応しきれないことがあります。
また、求人が少なくなってしまうことは否めません。そして、今よりも給料が下がる可能性ももちろんあります。
その年齢での退職ですから、家族からの反対もあるかもしれませんし、場合によっては子供の手が離れたけど今度は介護が…と、まだまだ金銭的な余裕がない可能性もあります。
そしてなにより、次にやりたいことがない状態で辞めるということであれば、要注意！
せっかく第二の人生を歩むべく仕事を辞めようと思ったにも関わらず、かえって「辞めたは良いけど、なにしたいんだろう…」という迷いが出てきてしまい、面接を受けても上手にアピールができなくなってしまうことがあります。
やりたい気持ちが伝わらない人を、企業も率先して雇用しないでしょうからね…。
仕事を辞めることは決してマイナスではない！
結論からお伝えすると、仕事を辞めることは決してマイナスなことではありません！
確かに世間的には「仕事辞めるなんてもったいない…」「せっかくやってきたのに…」と言われることもあるでしょうし、もしかしたら、自分の中で「仕事を辞めるイコール人生終わり…」という思い込みがあるのかもしれません。
仕事を辞めると収入が止まるので、焦りやプレッシャー、不安で心が折れそうになることもあるでしょう。
また、日本では特に、仕事をしていないことに劣等感や罪悪感を抱く方が多い傾向があります。
「みんなは働いてるのに…自分だけ働いてない…」と、周りに置いて行かれているような気がしたり、金銭的なプレッシャーから焦ったり…日本人の気質でしょうか？そういった教育を受けてきたからでしょうか…？
どうしても、みんなと同じじゃない状態に、そわそわしてマイナスに感じてしまう方って多いんです。
しかし、よく考えて欲しいのですが、続けている人がえらいわけでもスゴイわけでもありません。
もしかしたら、「本当は辞めたいのに我慢しているだけ…」「あの時辞めていればと後悔している…」「もはや諦め…」そんな気持ちで働いているだけかもしれません。
そう考えたら、辞めなかった方がよっぽどマイナスではないでしょうか。一度の人生、気持ちに折り合いもつかず、納得していない仕事を続けていくほど悲しいことはありませんよね。
仕事を辞めても何とかならない場合も…？
各世代の仕事を辞めるデメリットで共通していえることは、「やりたいことがあるか」「その仕事を辞めてどうなりたいのか」がわかっていない、あるいは、嫌な気持ちのまましっかり考えないで退職したい思いがあること。
こういった場合には、仕事を辞めてもなんとかならない可能性が出てきます。
ポジティブな気持ちで、転職する意思があるからこそ、ワークライフバランスが保て、健康的に仕事に向き合えるんですよね！
人生は何とでもなる！嫌なら辞めても大丈夫！
極論ですが、生きていれば人生は何とでもなります。
世代なんて関係ありません！ですから、ここで挙げた転職のデメリットに引っ張られて、諦めるには早すぎるのではないでしょうか。
辞めたい気持ちが出てきたなら、まずは転職エージェントに相談してみるのもひとつの手段。
転職エージェントにもそれぞれ個性があるため、強い世代・強い分野はさまざまなんですよ。
「手遅れ？」「強みもないけど…」、そんな不安や世代別のデメリットを打ち消すためにも、転職エージェントの意見を聞いてから、考えてみるのもアリじゃないでしょうか？
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